AEDかんたん導入物語
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AEDナビは、高品質なAEDを格安で設置・導入するために必要な情報をまとめています。AEDの価格(トータルコスト)を正しく計算するための基礎知識
AEDは、一般的な家電製品のように、一度設置したら何もせずとも10年くらい使うことができるといった製品ではありません。以下のような特徴があります。
- AEDには耐用年数(6年~8年)があり製品によって異なる
- 電極パッドやバッテリーといった付属品の使用期限は本体の耐用年数よりも短いため、何度か交換する必要がある
- 販売店・代理店によってAEDの価格は大きく異なる。
AEDのトータルコストを考える際には、「初期費用(導入時にかかるイニシャルコスト)」と「ランニング費用(付属品交換などによる導入後のコスト)」を計算しなければなりません。本体の耐用年数の期間中に発生するこれらの費用を合計し、耐用年数で割ることではじめて「AEDの1年あたりのコスト」を算出して比較することができるようになります。
加えて、AEDは行政による補助金や助成金の対象となる場合には、これも考える必要があります。多くの場合「導入時にかかる初期費用の1/2~1/4を補助」といったルールになっています。そのため、こうした補助金を適用することができる場合には、初期費用が大きくてランニング費用が少ない製品を選ぶ方が、トータルコストを抑えることができます。また、AEDの交換を迎えた頃にも補助金施策を継続しているか不明ですので、耐用年数が長めのものを選ぶというのも一考かもしれません。本サイトでは、日本中のAED情報をまとめたAED補助金データベースを提供してます。
これらを、まとめると、「AEDのトータルコストまで含めた正しい価格比較」をしたいなら
- 初期費用(導入時にかかる製品代などのイニシャルコスト)
- 期間中の運転費用(導入後にパーツの保守・交換にかかるランニングコスト)
- 本体の耐用年数
- 補助金の適用条件と補助金額
を知り、
{( a.初期費用 – d.補助金額 ) + (b.期間中の運転費用)} ÷ c.本体の耐用年数
を計算する、といった流れになります。AEDの見積もりをとる際には、これらのa~dまでの項目を販売店に必ず聞きましょう(販売店は、AEDにまつわる補助金の情報の探し方を知っていることが多いので聞いてみましょう)。ネットのAED販売店 であれば、日本全国に販売しており経験豊富なため、行政とのやり取りなども丁寧にアドバイスしてくれるケースも多いようです。
AEDの機能は設置場所に応じて正しく選ぶべし
AEDは、10種類以上の機種が日本では販売されています。機種ごとに「小児用モードの切り替え方」「防水・防塵性能」「重量・サイズ」といった機能に大きな違いがあり、これらが機種選びのポイントとなります。以下のことに留意して機種選びをするとよいでしょう。
- 子どもに使うことが想定されるか・・・小児(おおむね、0歳~6,7歳)に対してAEDを使用する場合には、成人と同じエネルギー量で電気ショックを与えるわけにはいきません。本体価格が安い機種だと、別売りの小児用の電極パッドが必要になりかえって高くつくこともあります(小児用の電極パッドも数年ごとに交換が必要です)。保育園や幼稚園など子どもに使用することが前提の環境であれば、本体のスイッチだけで成人モードと小児モードを切り替えられるタイプがよいでしょう。
- プールや海のような水場の近くか否か・・・AEDは、そもそも高電圧の電流を流してショックを与える製品のため、防水機能がない製品を水場の近くに設置したり、使用することは危険が伴います。AEDをプールや海などのような水場に設置するのであれば、防水機能は必須といえるでしょう。IP規格と呼ばれる防水性能がスペック表に載っていますので、必要とする防水性能を保有するものを選びましょう。
- 砂埃が舞うような環境や屋外に設置するか・・・屋外や砂埃が舞う環境に設置する場合には、防塵性能をもつAEDを購入するとよいでしょう。防塵性能があれば、製品内部への粒子の侵入を防いでくれますので、いざという時に故障して使えないといったケースが防げます。防水性能同様にIP規格と呼ばれる防塵性能が機種のスペック表に載っていますので、参照してください。
- コンパクトな機種が求められているか・・・現在販売されているAED各機種の重量だけを見てみても、1.5kg~3.1kgと製品ごとに差があります。AEDは、心肺停止が発生した現場まで設置場所から急いで持ち運ぶ必要があります。そのため現場まで距離があることが想定される場合(事前に発生現場がわかるわけではないですが…)や、持ち運ぶスタッフが女性になることが想定される場合などは、軽くてコンパクトな機種にすることが望ましいでしょう。
- 長らく放置する環境に設置するか・・・事務所や店舗、スポーツ施設等管理者の目が行き届いている環境にAEDを設置する場合には特に問題となりませんが、年に数回も訪問しないような環境などにAEDを設置する場合には、AEDの保守のためだけに現場を訪れる余裕はないでしょうから、価格以上に本体や付属品の耐用年数や交換期限に注目し、少しでも長い期間の製品を選ぶという考え方も有効です。
- 心肺停止事故が多発することが予想されるか・・・上記のコスト計算ではAEDを実際に使用することはめったに起きないという前提で、「電極パッド」は使用期限まで交換する必要が発生しない場合の計算式を掲載しました。しかし、「プール」や「フィットネスクラブ」など1年に1回程度心肺停止事故が起きることが想定される場所に設置する場合には、本体価格以上に、使用するたびに交換する必要がある電極パッドなどの交換パーツの価格も大事になってきます。こうした場合には、「事故が起こらないケースでの試算」と「年に1回事故が起こったと仮定したケースでの試算」を販売店にそれぞれ見積もってもらうと良いでしょう。
AEDを導入したら従業員やスタッフにAED講習の実施を
AEDを導入しても、いざというときに使うことができなければ意味がありません。多くのAEDでは、音声ガイダンス機能がついていますが、目の前に心肺停止状態の患者が横たわっている状態では焦ってしまうことが多いと聞きます。そのためAEDの設置を決めたなら、是非従業員やスタッフを対象としたAEDの使い方講習を検討してください。消防署が主催しているAED講習会もありますし、AED販売店によっては販売している機種に応じたトレーニングキットを無料貸出ししているケースもあります(例:インターネット販売のクオリティ社)ので、見積りの際などに相談してみてください。
代表的なAED販売店の一覧
- クオリティ・・・インターネット通販に特化し、医療機器メーカーCUメディカルの高品質なAEDを販売。価格を抑えながらも、すばやい見積りと電話やメールによる丁寧なサポートが評判。トレーニング用キットも無料貸出し。
- フクダ電子・・・国内最大手で、海外メーカーのフィリップス社のAEDを輸入し販売。同社の代理店を通じて購入することができる。イベント等で利用するためのAED短期レンタルなども人気。
- 日本光電・・・AEDを自社開発しているメーカー。同社の代理店を通じて購入することができる。トレーニングキットなども製造・販売しており、AEDに関する公開講習会なども定期的に実施(1回3,500円程度で参加可能)。
それぞれ販売している機種やサポート体制なども異なりますので、条件(想定する期間、設置する環境、心肺停止事故の発生シナリオ)を伝えて見積りをとり、比較・検討するのがよいでしょう。